前々回でウイルスについて書きましたが、
今回は菌で述べたいと思います。
(ちなみに菌は生物ですがウイルスは生物ではありません!
詳しいことはまだよく分かってないのですが、生物と物質の間のような存在です。)
さて、今、世間では殺菌、除菌グッズが大流行ですが、それはちょっと違うぞ!
というお話です。
菌というとお腹の中の菌を思い浮かべる方が多いと思いますが
今日は表皮常在菌について述べます。
読んで字のごとく、顔の表面など皮膚の表側にいる菌のことです。
表皮常在菌の役割というのは、
私たちの体の表面で悪い細菌などが増殖するのを防いでいます。
それを朝シャンだ(最近は言わない?)、抗菌ナプキンだ、などと頻繁に体から除菌すると
確かに汚れも落ちるし、一時的に悪さをする菌やカビなども居なくなります、
しかし、同時に表皮常在菌も居なくなってしまいます。
すると、守る役目をしていた表皮常在菌が戻る間に、雑菌達が増える可能性もあるのです。
もしそれが増えてしまうと綺麗にするつもりで洗ったのが、
結果として臭いもとになる菌(ワキガ菌等)が増えてしまうこともあるのです!
汚い話になりますが、ウンチをした後の肛門のまわりの大腸菌なども
表皮常在菌が駆逐しています。
ですから、清潔にするのはもちろん大切ですが、何事もほどほどが大切だということです。
「過ぎたるはなお及ばざるが如し」です!
これは健康について語るにおいては外せない名言です。
人体に生息する菌・ウイルスのほとんどは日和見菌・ウイルスですから
大事なのは普段から体のバランスを心身ともに保つということです。
すると、必要以上に除菌・殺菌しなくとも、
菌ともウイルスともよく付き合うことが出来ますよ!
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