整体に詳しい人なら、よく風邪の効用なんていう言葉を
聞いたことがあると思います。これについて述べたいと思います。
これは要は「熱」が良い作用を起こすわけです!
風邪などを引いて熱が出て、つらい思いをした方がたくさん居ると思います。
しかし、体は熱を出して、ウイルスをやっつけようとしているのです。
どういうことかというと、体温が38度以上になると、白血球やマクロファージなどの
外敵をやっつける細胞の働きは活発になります、さらに40・5度以上になると
インフルエンザウイルスなどは熱で死滅してしまいます。
また熱が出て、食欲もないと、体は食料を求めて
血管中のコレステロールなども分解してしまいます。
時には癌細胞すらも消えてしまいます!
体は熱を出すことにより健康を取り戻そうという働きをしているのですから
本来は熱が出るのは歓迎して良いわけです。
それを熱が出たからといって、解熱剤などを飲んで熱を下げてしまうというのは
体の自然な反応を阻害してしまう行為です。
熱が下がると、確かに体は楽に感じますが、
しかし、風邪のウイルスは死んだわけではありません、
結果、風邪は長引いてしまい、余計な症状さえも呼び込んでしまうかもしれません。
特に小さい子供に解熱剤を飲ませて、熱を強引に下げると
ウイルスが脳にまわり、脳炎になる可能性が非常に高くなります。
(最近はこのことが分かり始め、
病院でも子供には解熱剤は飲ませないところが増えているようです。)
また体力がないと体は熱を出すことが出来ません、ですから、風邪を引かないというのは
もしかしたら、風邪を引く体力がないので風邪を「引けない」という可能性もあるわけです、
こういう方は要注意です・・・。
逆に癌の手術など大病を患った方でも、病後、高熱を出していると比較的安心です。
生きているとは体熱があることであり、死とは熱を失い冷たくなっていくことです。
最近は低体温症なんていう症状があるそうですが、これは生きながら死んでいると
言っても過言ではないかもしれませんね・・・。
皆さん、健康に風邪を引きましょう!! |