本文の方にも書いていますが、
ここもう一度腰痛について述べたいと思います。
「ぎっくり腰」 当院に来てくださる方でも結構いらっしゃいます、ぎっくり腰。 これは、ほんとやった方にしか分からないつらい痛みです。
もちろん軽度から重度までいろいろですが、やった瞬間はしばらく動けなくなります、
ひどいと数時間、体勢さえも変えることが出来なくなりますね・・・。 西洋ではぎっくり腰は「魔女の一撃」です・・・。 きっかけは、掃除機をかけていた、頭を洗っていた、くしゃみが出た時、 何か物を拾おうとした時などなどいろいろです。 共通しているのは、体を斜めにしていたときが多いようです。
原因はまだ詳しくは分かってないのですが、どうやら背筋の奥の
脊椎の骨突起をつないでいる筋肉の痙攣や小さな断裂が原因になることが多いようです。
この痙攣や断裂が呼び水となり、次々と他の筋肉(脊柱起立筋など)にも 影響し腰部全体が痛み動けなくなります。 しかし、この痙攣が他の筋肉にもつながる事により体を動けなくさせ、 より重大な事態から回避させたとも言えるのです。
安静にしてしばらくすると痙攣等も治まり、痛みもなくなりますが 癖になることが多く、しっかり治さないと何度もなります。 やっていくうちに断裂が大きくなり、靭帯などにも悪影響を及ぼしてきます、
こうなると椎間板ヘルニアを誘発したり、腰椎の下のほうになってくると、
本来、靭帯の中でも最も丈夫な仙腸関節の炎症にもつながっていきます。 (人によってはぎっくり腰の原因は仙腸関節の炎症だと言う方も居ります)
こうなると大変強い痛みを発症し、またちょっとした動作でもすぐにぎっくり腰になり 日常生活にも支障をきたしてきます。 ぎっくり腰になった場合はまず絶対安静です。(最低でも3日)
また冷やすのは最初の熱を持った痛みのときだけで、
あとは冷やさないように注意しましょう。
冷やしすぎると、血行が悪くなり、直りが遅くなるどころか悪化する可能性もあります。
痛み止めの注射も、痛みを麻痺させてるだけで、
筋肉の裂傷などが治ったわけではありません、
痛みを感じないため動いてしまい、余計に裂傷が広がることが考えられます。
どうしようもない場合は別ですが、極力動かないのがベストです。
コルセットも巻かない方が良いという意見もありますが、
ぐらつかせてひどくなるのを考えた場合は、
動くときはコルセットを巻き腰部を安定させたほうが良いでしょう。
もちろんコルセットを巻き続けるのは止めておきましょう、
靭帯などが張りをなくしてしまい、これもまた癖になる可能性があります。 楽になってきたなと思ったら、コルセットは外しておきましょう。
以上、ぎっくり腰でした。 次回はまた別の腰痛についてです、続く。
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